- 人事って暇ですか?
- 人事の仕事って具体的にどんなことをしているの?
- 人事でしんどいと感じる仕事はなに?
人事の仕事って「営業マンとかと違って、ずっと会社の中にいるから楽なはず」って思う人もいるでしょう。
ですが、実際はそうでもありません。
社内のどの部署にも該当しない仕事をやることになったり、
本部と現場の間に立たなければならなかったりとなかなかしんどい仕事が多いんです。
この記事では、人事担当者が仕事で「しんどい・大変」と感じること5個をお話しします。
未経験で人事への転職を検討している方も、
この仕事の具体的な内容がイメージしていただけるかと思うので参考にしてみてください。
この記事を書いた人
3,000人規模の大企業で人事総務担当者として約10年間勤務し、
チームリーダーとして多岐にわたる業務を行ってきた経験があります。
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この記事の目次
人事担当者が仕事で「しんどい・大変」と感じること5選
1. 社内の「何でも屋さん」になってしまいがち
「食堂の電気が切れたけどどうすればよいの?」
「水漏れだ!人事さんなんとかしてよ」
このようなことは日常茶飯事です。
こんなとき、人事と総務がきちんと分けられている会社なら、総務部もしくは設備担当にお願いできます。
でも分けられていない会社なら、人事部で対応するしかなくなりますね。
なので、そんな時は割り切ってサポートします。
しんどいなぁと思っても他にお願いできる部署がないのだから人事がやるしかないのです。
それに対処することによって社員の生産性が上がり、人事からのお願いも今後快く聞いてくれることもあります。
割り切ってサポートすることで仕事のよい循環がうまれます。
2. 提出される書類が不備だらけ!
提出された書類をチェックすると不備だらけでゲンナリしたことはありませんか?
不備だらけの書類を受け取ると、その後の人事の仕事が大変になります。
そんな書類を少しでも減らすためには、実は人事の努力が必要なんです。
社員のマインドとしては、書類の項目が難しくてよくわからないけど、とりあえず作って提出しておけばいいか、となるんですよね。
なにかあれば人事が気づいて言ってくるだろう、というスタンスです。
そうすれば大幅な改善ができます。
結果的に不備の少ない書類が提出されるので人事も助かりますよ。
3. 人事クレームは結構長引く
人事クレームはお金や生活に直結してくるので結構長引きますよ。
最悪の場合は裁判沙汰になってしまう会社もあるほどです。
長引くのはきついのですが、人事クレームについては以下のような順番で対応していきます。
- 相手の話を聞き心情を理解する
- 事実を確認する
- 解決策を考える
- クレームを組織で共有する
ひとつずつ説明しますね。
1.相手の話を聞き心情を理解する
まずはクレームを訴えている相手の話をよく聞くことです。
相手が何に対してクレームしているのか、どんなに辛い状況なのかを適度に相槌を打ちながら話を聞き出します。
人はきちんと話を聞いてもらい心情をわかってもらえると、それだけでも落ち着いてくるんです。
2.事実を確認する
クレームの真偽を確認する必要があります。
中立の立場で関係者全員の話を聞かなければなりません。
話を聞いたら冷静に整理し記録します。
3.解決策を考える
事実を確認したら、次は問題の解決策を考えます。
社内の慣習などがある場合でも、解決策は一般常識で考えます。
一人で結論を出すと偏った意見になりがちなので、複数人で協議するといいですよ。
4.クレームを組織で共有する
クレームは組織で共有して今後に活かします。
3.の解決策を考えるのと同時でもよいですが、クレームの原因や解決策を協議し、組織の共通認識にすることは今後につながります。
クレームの対応については以上です。
他にもクレームできついのは、家族が電話してくるケースですね。
家族は当然社員の意見が一番正しいと思って感情的になっていますから。
その場合もやはり、きちんと話を聞いてあげます。
クレームの対応は人事の仕事のなかでも特にしんどいですが、しっかり話を聞いたうえで、きちんと調べて対応するという姿勢が必要ですね。
4. 担当者によって業務の仕方や認識が違う
同じ業務でも人によってチェックしている箇所が違ったり、そもそもの認識が間違っていてなにが正しいのかわからないなんてこともありますよね。
担当者が異動してしまったら全くわからなくなった、ということも多いです。
この場合の効果的な対策は、あえて業務を覚えたての人がマニュアルを作成して、ベテランがそれをチェックすることです。
覚えたての人はマニュアルを作成することで頭が整理されるし、ベテランも業務の再確認になります。
複数人で確認すれば認識のズレを確認でき、改めて業務のルールを作るきっかけになります。
業務の仕方や認識が違うことが解決するし、もしベテランが異動になったとしても焦ることはありません。
一度マニュアルを作成をすれば、あとは変更などがあるたびに修正していけばずっと使えます。
5. 本部と現場との板挟みに合う
本部と現場の板挟み、これも人事の仕事のきついところです。
この板挟みを乗り越えるのは人事の使命ですよね。
本部が決めたやり方がたとえ現場の方向を向いていなくても、人事はきちんと現場に説明しないといけません。
一番効率が良いのは新しい制度ややり方を自分の中に落とし込んで、簡単なマニュアルを作って説明しに行くことです。
そのマニュアルは、現場の状況もできるだけ考慮したうえで作成します。
ただでさえ現場は新しいやり方を嫌う傾向があるのに、説明を怠ると後で同じような問い合わせを何度も受けてそのたびに説明することになり、かえって手間になります。
人事は本部と現場の板挟みだと思うとしんどいので、板挟みではなく橋渡しだと変換して乗り切っています。
※未経験者ほど要注意!ブラック企業で搾取される人事…になりたくない人が知っておくべきこと
人事の仕事がとことん合わない人もいる
現場から人事に異動してきた人のなかには「人事の仕事は楽そうと思っていたけど実際はきついし、スケジュール管理が大変で自分には全然合わなかった」と言って去っていく人もいました。
意欲や向上心がまだ残っているなら、他の業務をすることや部署異動を申し出ることもありです。
でも「もうどうでもいい…」なんて思い始めたら危険信号なので転職を考えるのも一つの手ですよ。
なにが不向きだったか身をもって知ることは転職活動に有利です。
不向きな求人を避けて効率よく活動することにつながりますからね。
「いつまで経っても給料が安い人事…」になりたくない未経験者が知っておくべき注意点
企業の「ヒト」にまつわる採用や教育に関わることができる人事職はとても人気のある職種ですが、
↓実際には以下の2種類の働き方をしている人事担当者がいるのが現実です。
- ホワイトな環境で楽しく働けている人事担当者
未経験でも年収400万円スタートで、残業も少なくていねいな新人研修からスタートできる人事 - ブラック企業で搾取される人事担当者
未経験の新人なのに職場で放置され「新人はお荷物あつかい」で疲弊している新人人事(しかも年収250万円スタート…など)
特に、初めての職場としてブラック企業を選んでしまい、
ろくに仕事を教えてもらえずずっと放置され、
やる気を失って人事の仕事そのものを辞めてしまう…
という悲惨な末路をたどる人事は少なくありません。
↓実際の人事求人で見るとこんな感じですね。
未経験OKの求人であっても、
年収400万円以上〜など好条件であったり、
しっかりとした教育環境を整えている会社はたくさんあります。
注意していただきたいのは、
「優秀な人=ホワイト環境で働ける」ではないことです。
とても優秀でまじめに一生懸命頑張っているのに、
年収がなかなか上がらずしんどい生活している人事…ってたくさんいるんです。
どうせ働くならホワイトな環境で、
やりがいを持って働きたいですよね。
お給料も少しでも高い方が良いに決まっていますし。
なぜ、ホワイトな人事とブラックな人事に分かれてしまうのか?
なぜ、こんなふうに差が生まれてしまうのか?ですが、
これは完全に「どういう企業に所属して働くか?」による違いです。
つまり「自分の会社がもうかっているか?」の違いですね。
人事は、営業マンのように「自分で売上を取ってくるような仕事」ではありません。
勤務先企業の業績に応じて、給料やボーナスが決まる職種です。
あなたが人事としてどんなに優秀であったとしても、
応募先の企業がもうかっていなかったら、
お給料はいつまでたっても安いまま…になってしまうんです。
逆に言えば、仕事の能力にあまり自信がなかったとしても、
転職先の選択が正しくて、
ホワイトな人事になれるケースもあるわけですね。
実際、ブラック企業で年収300万円で働いていたけれど、
業績の良い企業の人事総務に転職していきなり年収500万円にアップする(年収1.5倍以上にアップ)なんてことは普通にあります。
人事という職種は「どういう会社を勤務先に選ぶか?」の選択がものすごく大切であることを知っておいてください。
いますぐは転職できない人もやっておくべきこと
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日常生活や現在の仕事のストレスや疲労が限界までたまってくると、
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これをやっておくと、ホワイトな求人を見逃してしまうリスクが避けられますよ。
転職活動って恋愛と同じで「良い求人にたまたま出会えるか?」で決まってしまう部分も大きいですから、
転職活動の情報リサーチはなるべく早い段階から始めておくようにしましょう。
ものすごく仕事が優秀なのに、
転職活動の情報リサーチが足りなくて、
ブラックな働き方を選択してしまう人事って、
まだまだたくさんいるのが現実です。
この記事を読んでいるあなたはそういう悲しい状態にならないように、
転職サイトを使って日常的に情報リサーチをしておくようにしてください。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切
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転職活動のなるべく早いタイミングからこの作業をやるくせをつけると、
「もし、今の職場がどうしても辛くなったら転職もある」
という選択肢を確保することができます。
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「転職」という対策を打つことができるんです。
上でも見たように、転職活動は「良い求人との出会い」で決まってしまう部分も大きいです。
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