
人事総務の転職は難しい?
- 営業から人事総務への転職は難しい?
- 未経験者が入社までに身につけておくべきスキルってある?
- 営業での経験を評価してもらうための自己PR方法は?
世間一般が思う人事総務のイメージは「仕事の内容が多すぎて、なんだか大変そう」
「スキルがいっぱい必要なのでは…」など、敬遠しがちではありませんか?
中途採用の場合、学歴が高卒から受け付けている人事総務も意外とあるんですよ。
筆者は大手不動産会社と大手人材・求人広告会社で営業職を経験後、
スタートアップIT企業の新設人事部に転職しました。
この記事では、現在1,500人規模の上場企業の人事部長へとキャリアアップした筆者が、
未経験から採用されるコツや必要なスキルなど、人事総務への転職について、
詳しく説明していきますね。
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この記事の目次
営業から人事総務への転職は可能!

転職は可能
結論から先に言うと、営業から未経験の人事総務への転職は可能です。
私自身も営業職から未経験で人事職へ転職しました。
また、私の身の回りで見かけた「営業職から人事総務への転職」の成功ケースがいくつかあります。
以下、ケーススタディ事例として紹介しますので、自己PRや志望動機を考える際の参考にしてみてください。
実例1.BtoB営業から人材育成中心の人事部に転職
1人は女性で、当時3,000人規模の大手人材・求人広告会社に勤めていたときの元同僚です。
彼女は中途採用をしたい企業に対して、求人広告による採用を提案するBtoB営業で実績を上げていました。
筆者の人事部への転職を知り、以前から人事に興味があったからアドバイスがほしいと相談を受けたんです。
結局、彼女は大手住環境企業の人事部に転職でき、新人や既存社員の研修や教育を行う部署に配属されました。
実例2.BtoC営業から採用業務中心の人事部に転職
もう1人は男性で、当時300人規模の中小企業に勤めていたときの元同僚です。
彼は一般の住宅に向けて、インターネット回線の契約を提案する営業で活躍していました。
1人目の元同僚と同じようにアドバイスし、製造系企業の採用業務を中心とした人事部に転職することができました。
これを聞くだけでも、出身企業の規模はあまり関係ないことがわかるかと思います。
転職成功例と失敗例
結果から言うと3人とも転職は成功でしたが、筆者は一度転職に失敗しています。
転職に成功したケースは、すべて人とコミュニケーションを取ることが中心の、人事部に転職したケースでした。
営業時代に身に付けたスキルがそのまま十分に活かせたんですよね。
筆者が一度だけ転職失敗を経験したのは、給料計算や労務管理などのバックヤードが中心の人事部に転職したときです。
営業時代の経験やスキルはほとんど活かせず、毎日のようにミスを連発してしまい、
今思い出してもちょっと苦い思い出です。
営業経験者はこういう人事総務求人を狙え!
営業経験を活かしやすく、転職しやすいポジションは以下のようなものです。
- (人事総務)未経験応募OKの求人
- 新卒・中途採用担当
- 新人・既存社員の教育・育成・研修担当
営業経験者の強みは何と言ってもコミュニケーションスキルなので、
「直接人と関わる業務」で評価されやすいんですよね。
逆に、給料計算・勤怠管理・庶務などの業務領域では営業経験はあまり評価されず、
実際の業務にも経験が活かしにくいので要注意です。
営業経験者が未経験入社した場合の年収モデル
実際の求人を見てみると年収相場は300万円〜650万円くらいと、かなり開きがあります。
実例として、筆者の場合は以下のような推移でした。
- 未経験入社時:年収約500万円
- 3年間で昇給:年収約600万円
- マネージャー職で転職時:年収約600万円
- 2年後、部長職で転職時:年収約800万円
最初の転職で営業職の年収を考慮してくれたので、未経験にもかかわらずほとんど給料は下がりませんでした。
年収は企業規模やあなたの経験・年齢・実績などによって変動するので参考程度に留めてくださいね。
総務人事としてのキャリアアップは段階を踏め!
未経験で総務人事に転職するときは、一発で転職を大成功させようと思わないのがコツです。
総務人事としては実績がない状態なので、まずはキャリアチェンジを成功させることに集中しましょう。
転職後にコツコツ実務経験を積めば、最初の転職では応募すらできなかった求人の応募資格を満たすことができるようになります。
このように、経験を積みながら段階的に転職すれば、総務人事としてスムーズにキャリアアップしていけますよ。
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営業経験者は自己PRせよ!人事総務職で評価される5つのスキル

営業経験の自己PR
営業経験者は、営業職で身に付けたスキルの中で、人事総務職に役立つスキルを積極的にPRしましょう!
人事総務職で評価されやすい具体的なスキルは以下の5つです。
1. コミュニケーション力・交渉力
営業職の代名詞、コミュニケーション力と交渉力は人事総務職に大いに役立ちます。
- 面接で相手の考えを引き出すとき
- 会社説明会でプレゼンするとき
- 欲しい人材を口説くとき
- 従業員と面談するとき
- 求人広告会社と折衝するとき
このように、人事総務は想像以上に人と関わり、交渉する機会が多いんですよ。
実はこのスキル、人事総務職では欠かせないにもかかわらず、長けている人が少ないのでとても重宝されるスキルです。
2. 問題解決能力
営業職で身に付く問題解決能力は、制度や社員研修などの設計・修正に役立ちます。
営業職では、「クライアントが抱えている問題は何か?」「自社の商品・サービスでどう解決できるか?」と常に考えていますよね。
人事総務では「社内で起きている問題の原因は何か?」と考えて制度を設計したり、
「どうすれば従業員のレベルが上がるか?」と考えて研修を企画したりします。
立場や角度が少し変わるだけで、営業で培った問題解決能力が、社内の改善に活かせるんです。
3. 企画力
新しい仕組みや制度が必要になったときは、営業職の企画力が欠かせません。
目的を達成するために、どんなものを、誰を巻き込んで、どのように作り、どう運用していくかを考える必要があるからです。
営業職では日常的な考え方ですが、営業経験者が一人いるだけでこういった企画がスムーズに進むケースは決して珍しくありません。
蛇足ですが、歓迎会・送別会・納会といった社内イベントの企画でも重宝されますよ。
4. 数字に対する高い意識
営業職とは切っても切れない数字に対する意識ですが、総務人事にも数字を意識しなければならない場面はたくさんあります。
- 人材採用で使える予算と採用人数
- 労務管理での残業時間の削減
- イベントや備品にかかるコストの意識
営業職では個人の売上目標が重要でしたが、総務人事では会社全体に影響を与える大きな数字を担っていくので、数字に対する高い意識が求められます。
5. スケジュール管理能力
営業職で身に付くスケジュール管理能力も、総務人事に欠かせないスキルのひとつです。
- 採用活動のスケジュール
- 社会保険の手続き
- 年末調整
特に期間が長い新卒採用では、複数の工数を何クールも繰り返すので、複雑なスケジュール管理が求められます。
営業職では、複数のクライアントとマルチタスクをこなすのが日常なので、このようなスケジュール管理にはあまり苦労しません。
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まとめ

キャリアチェンジへの挑戦
このように人事総務は、営業のスキルを活かせることが多いので、転職することは可能です。
筆者が一度だけ失敗したことがあるように、部門によっては全く活かす事ができない場合もあります。
即決するのではなく、その転職が自分にあっているものか、希望の部署に配属されるのか、慎重に選ばないといけませんね。
キャリアチェンジするのには、かなりの勇気が必要です。
しかし、挑戦するのは素晴らしいことですよね。
これから転職を考えている方は、この記事を読んで、ぜひ参考にしてください。
今後の成功を願ってます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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