
(人事の仕事は大変できつい?)
- 人事は仕事内容はきつい?
- 人事に配属されたら出世コースって本当?
- 未経験者が人事に転職するって可能?
テレビドラマなどでも良く取り上げられる人事の仕事ですが、
ウワサでは「きつい仕事」って聞くけどどうなんだろう…
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
この記事では、私自身の7年間の人事部門経験を基に、
人事担当者の仕事内容のリアルな実態をお伝えします。
これから未経験で人事に転職を考えている人はぜひ知っておいてほしい内容です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
東証プライム上場の建設会社(社員3000人程度)で勤務7年目。人事課長代理として部下7人と一緒に人事の仕事をしています。人事という仕事のリアルな実態についてお伝えします。
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この記事の目次
人事の仕事内容はきつい?業務で「大変だな…」と感じる瞬間4選

(人事の仕事で「きつい」と感じる瞬間4つ)
1.「正解がない仕事」なのがきつい
経理部門や法務部門は、法律や社内規則に従って業務を進めるため、
最終的には1つの正解が見つかります。
人事の仕事は「はっきりとこれ!」と正解を出せる仕事が少ないのが特徴です。
例えば経理や法務の仕事であれば、法律や会計のルールに従って仕事をするので、
業務上判断で迷うようなケースは少ないでしょう。
しかし、人事はなかなかそうはいきません。
良くも悪くも「グレー」な判断になる仕事が多いのです。
例えば、人事の仕事に大きく関わる法律である労働基準法は労働条件の最低限のことを定めるのみで、
細かいルールについては会社に委ねるというスタンスです。
このため制度を作る・変えるときには、社内での意思決定に時間と労力がかかります。
ときには「根回し」のようなことが必要になるケースもありますね。
それぞれの役員が違うことを言って収集がつかなくなり、
答えを出せない…なんてこともざらです。
人事担当者としては苦労することが多いですね。
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2. 嫌われ役になることもあってきつい
人事は毎日のように従業員から相談を受けますが、内容の8~9割方は、
「社内ルールで不利を受けるため特例でなんとかしてくれないか?」といったものです。
人事的には「お気持ちは分かりますが、他の人との公平性もあるから」という理由で、
断ることがほとんどです。
このため、従業員からすると人事は「何も聞いてくれない人たち」
という位置づけになり、嫌われ役となるのです。
3. 期限や締切が厳しくスピード感が必要できつい
昨今の世の中の状況として、「人事に求めるレベル」というものが高くなっています。
人事はこれまで「従業員の管理」をすることが重要でしたが、
「経営戦略」の1つのツールとして用いられることになったため、
より先進的なことをしていくことを求められます。
最近のトピックで言えば「人的資本の状況開示」など、
これまでの人事とは違ったレベルの仕事に対応する必要が出てきているのです。
これらのことに対応するために、日々制度をこう変える、
ああ変えると目まぐるしく議論が行われます。
当然人事だけで答えが出せず、役員と相談しながら事を進めますので、
役員用の資料の期限・締切は特に厳しくなっており、
迅速な対応が求められます。
また、このように今まで求められていなかったことに対応するので、
情報が限られている中で判断ができる人が重宝されることになります。
4. 個人プレーが給料でなかなか評価されにくくてきつい
人事の仕事は「定性的なもの」であり、「チームワーク」です。
このため、営業のように個人の成績やノルマ達成率が給料に反映されにくいです。
また、例えば、会社が人事制度を改正した場合、
担当者の人事評価はタイムリーにされないケースもあります。
人事制度改正の効果は早くて3年程度経過しないと現れないからであり、
担当者としては、報われないこともあるのです。
参考までに未経験で従業員規模3,000名程度の会社に入社した場合、
初任給はおおよそ24万円前後(賞与年5か月の場合、残業代を含める年収で500万円前後)
実務3年程度で、月額給与は、26万円前後(賞与年5か月の場合、残業代を含める年収で550万円前後)
となっており、それほど恵まれてはいない状況です。
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