- 社労士の志望動機作成のポイントは?
- 未経験者はどのようにアピールするべき?
- 社労士の志望動機の例文が知りたい!
転職活動をするにあたり、志望動機はとても重要視されるポイントです。
特に未経験者が社労士事務所への転職を目指す場合、経験や資格の面で不利になる分、
志望動機でどのように自分自身をアピールできるかが大きな鍵となります。
なぜ社労士を目指すのかだけでなく、自分のこれまでのキャリアからどのように貢献できるかを意識しながら、
志望動機を作成してみましょう。
本記事では、社労士未経験者の志望動機作成のポイントについて紹介します。
記事後半には志望動機の例文も紹介しているので、参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
私は新卒で日本の大手SIerに入社し、エンジニアとして約4年働きました。
その後、労務に興味を持ち社会保険労務士(以下、社労士)事務所に転職しました。
退職するまでの約3年間で40社以上のクライアントを担当しました。
現在は社労士事務所を退職し、事業会社の人事労務担当として転職し6カ月が経過しました。
現在は2児の父で、1歳の息子と0歳の娘がおり、育児に奮闘中です。
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この記事の目次
【未経験者向け】社労士事務所の志望動機作成のポイント
1. 社労士事務所の仕事内容から「求められる人材」をイメージする
志望動機を作成するにあたって、まずは社労士として「求められる人材」をイメージしてみましょう。
社労士事務所で担当する業務と、その業務に求められる能力から、求められる人材像が見えてくるはずです。
社労士に求められる人材の特徴としては、 以下の3つが考えられます。
- 法律知識があり、意欲的に学ぶ姿勢を持つこと
- 正確かつスピーディーに仕事をこなすこと
- 提案力やコミュニケーション力があること
法律知識があり、意欲的に学ぶ姿勢を持つこと
社労士の主な仕事となるのが、労働社会保険手続きの代行業務です。
幅広い法律知識を駆使した業務となるため、専門的な知識はもちろんのこと、生涯学び続ける姿勢が必要となります。
正確かつスピーディーに仕事をこなすこと
給与計算業務も、社労士が請け負う業務のひとつです。
給与計算は100点を取るのが前提の業務であるため、正確に仕事をこなすことが第一に求められます。
また、短納期の業務になりがちなので、スピーディーに業務を進めることや、効率化に対する耐性や努力が必要となります。
提案力やコミュニケーション力があること
労務コンサルタントでは、お客様の経営課題や人事労務課題に対しての指導相談業務を行います。
課題解決のための提案力やコミュニケーション力も、社労士に求められるスキルです。
2. なぜ社労士になりたいのか?を具体的なエピソードで語る
社労士に限ったことではありませんが、その仕事を選ぶ動機づけが何より重要です。
- 理由:なぜ社労士を選んだのか
- 目的:社労士になって何を実現したいのか
- キャリア:今後自分をどう成長させていきたいか
この3つを意識しつつ、具体的なエピソードを用いることで、より説得力のある志望動機となります。
理由:なぜ社労士を選んだのか
過去の実体験や経験から社労士に繋がるようなエピソードがあるのか、
他の士業や業種ではなく、社労士である理由は何かを明確にする必要があります。
目的:社労士になって何を実現したいのか
社労士事務所に入って何をしたいのか、資格を取得して社会的に、もしくはお客様に対して
どのような価値提供をしたいのかを考えなければなりません。
キャリア:今後自分をどう成長させていきたいか
社労士になって、中長期的にどのように成長したいのか、
またどのようなキャリアプランを描いているのかも重要な要素になってきます。
3. なぜ御社を志望するのか?を明確にする
社労士事務所の中でも、なぜその事務所なのかという唯一性や差別化をしなければなりません。
ただし、社労士事務所は民間企業に比べてネットに上がっている情報も少なく、
自身のリサーチだけで差別化までもっていくのはむずかしいのが現実です。
しかし、転職活動においては情報収集が鍵になることは言うまでもありません。
複数のエージェントに登録し多くの求人情報と出会うのも一つの手段ではありますが、
士業専門のエージェントへの登録であったり、士業に強いカウンセラーの方と実際に面談し、
自身の目指すキャリアと照らし合わせながら社労士事務所を絞っていくのもお勧めです。
- 顧問契約を重要視しているのか、助成金などスポット業務を生業としているのか
- 抱える顧客は大手が多いのか、中小ベンチャーが多いのか
- 最新のSaasを積極的に取り入れるのか、地域に根差してお客様に寄り添う姿勢なのか
- 業務の割り振りは満遍なく担当できるのか、完全な縦割りなのか
上記のような観点を一例として絞っていくと、自分に合った社労士事務所が見つかるはずです!
>>優秀なのに低年収な社労士…になりたくない人が知っておくべきたった1つのこと
社労士事務所の志望動機例文(未経験者向け)
1. 学び続ける姿勢をアピールする例文
現職では人事を担当しており、労務に関わるあらゆる業務に携わっています。
労務管理や従業員対応を真摯に対応するのはもちろんですが、
常に法改正や社外の新しいトレンド、情報にアンテナを立てながら、新しい知識をインプットし、
会社の従業員満足度向上に向けて業務に励んでいます。
2. 正確さをアピールする例文
現職では経理を担当しており、月次決算から年度決算まで幅広く担当しています。
会社の財布を握る1円もずれが許されない非常に重要な仕事のため、
見落としや漏れが発生しないよう確認の作業を徹底しており、
またミスが発生しないような仕組みや業務効率化にも携わっています。
3.提案力をアピールする例文
現職では営業を担当しており、食品業界のお客様に対して提案活動を行っています。
お客様の課題をヒアリングして、単に自社商品を勧めるだけでなく、
お客様の抱える課題の根本は何か、その課題に対して自社のもつリソースを最大限に利用し、
どのような付加価値を提供できるかを常に考えながら活動しています。
「社労士なのに給料が安い…」なんて事態を避けたい人が知っておくべきこと
社労士は国家資格として有名ですし人気の職種ですが、
↓実際には以下の2種類の社労士がいるのが現実です。
- ホワイトな環境で楽しく働ける社労士
年収600万円スタートの実務経験者や、未経験でも年収400万円スタートでていねいな新人研修からスタートできる社労士など - ブラック企業で搾取されまくる社労士
実務経験5年以上なのに年収400万円台だったり、未経験の新人なのに職場で放置され「新人はお荷物あつかい」で疲弊している新人社労士や勉強中の社労士志望者
特に、初めての職場としてブラック企業やブラック事務所を選んでしまい、
ろくに仕事を教えてもらえずずっと放置され、
やる気を失って社労士という職業そのものを辞めてしまう…
という悲惨な末路をたどる社労士志望者は少なくありません。
↓実際の社労士求人で見るとこんな感じですね。
同じ「未経験OKの求人」であっても、
入社後に稼げるお給料がまったく違います。
あえて2つ目の、条件の悪い求人に応募する人はいないでしょう。
↓実務経験者向けの求人でもこんな感じ。
募集している人材像はほぼ同じですが、
稼げるお給料の額がぜんぜん違います。
こちらもあえて2つ目の求人を選ぶ人はいないでしょう。
注意していただきたいのは、
「優秀な人=ホワイト環境」ではないことです。
とても優秀でまじめに一生懸命頑張っているのに、
年収がなかなか上がらずしんどい生活している社労士…ってたくさんいるんです。
どうせ働くならホワイトな環境で、
やりがいを持って働きたいですよね。
お給料も少しでも高い方が良いに決まっていますし。
なぜ、ホワイトな社労士とブラックな社労士に分かれてしまうのか?
なぜ、こんなふうに差が生まれてしまうのか?ですが、
これは完全に「どういう企業や事務所に所属して働くか?」による違いです。
つまり「自分の会社や事務所がもうかっているか?」の違いですね。
社労士は、営業マンのように「自分で売上を取ってくるような仕事」ではありません。
勤務先企業の業績に応じて、給料やボーナスが決まる職種です。
あなたが社労士としてどんなに優秀であったとしても、
応募先の企業や事務所がもうかっていなかったら、
お給料はいつまでたっても安いまま…になってしまうんです。
逆に言えば、仕事の能力にあまり自信がなかったとしても、
転職先の選択が正しくて、
ホワイトな社労士になれるケースもあるわけですね。
実際、ブラックな社労士事務所で年収300万円で働いていたけれど、
業績の良い企業の人事総務に転職していきなり年収500万円にアップする(年収1.5倍以上にアップ)なんてことは普通にあります。
社労士という職種は「どういう会社や事務所を勤務先に選ぶか?」の選択がものすごく大切であることを知っておいてください。
いますぐは転職できない人もやっておくべきこと
今すぐは転職する気はない/いろいろ事情があって転職活動を始めることはできない状況の人も、
社労士求人専門の転職サイトへの無料登録だけは早めにやっておきましょう。
日常生活や現在の仕事のストレスや疲労が限界までたまってくると、
転職サイトに登録する気力すらなくなるものです。
(精神的に余裕のあるタイミングでやっておく方が良いです)
これをやっておくと、ホワイトな求人を見逃してしまうリスクが避けられますよ。
転職活動って恋愛と同じで「良い求人にたまたま出会えるか?」で決まってしまう部分も大きいですから、
転職活動の情報リサーチはなるべく早い段階から始めておくようにしましょう。
ものすごく仕事が優秀なのに、
転職活動の情報リサーチが足りなくて、
ブラックな働き方を選択してしまう社労士って、
まだまだたくさんいるのが現実です。
この記事を読んでいるあなたはそういう悲しい状態にならないように、
転職サイトを使って日常的に情報リサーチをしておくようにしてください。
いい意味での「逃げ道」を確保しておくのが大切
転職サイトから送られてくるおすすめ求人を日常的にチェックして、
良さげなものが出たらそのつどブックマーク保存しておきましょう。
転職活動のなるべく早いタイミングからこの作業をやるくせをつけると、
「もし、今の職場がどうしても辛くなったら転職もある」
という選択肢を確保することができます。
いい意味での「逃げ道」を確保できますから、
今の生活や職場のストレスが限界になる前に、
「転職」という対策を打つことができるんです。
上でも見たように、転職活動は「良い求人との出会い」で決まってしまう部分も大きいです。
どんなに優秀な人でも、たまたま転職活動を始めるタイミングが遅くて、
少ない選択肢の中から応募先を選ばざるを得ず、
結果としてブラック企業やブラック事務所に転職する…
という事態になってしまうリスクがあります。
こうしたリスクを避けるためにも、
精神的/体力的に余裕のあるタイミングで転職サイトを使い始めて、
おすすめ求人が自動的にメールで最速で届く仕組みをつくっておきましょう。
転職サイトは誰でも無料かつ匿名で使える便利なツールなので、使わない手はありません。
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