最近、英語学習にオンライン英会話教材を利用する人が非常に増えてきました。
オンライン英会話がなぜこんなに急速に普及してきているのか、そしてその経緯や現状についても簡単にご紹介します。
youtubeとオンライン英会話の関係
実は、インターネットの歴史のかなり初期から「電子メールやWebサイトで英語の学習をしよう」というコンテンツは存在していました。
しかし昔のインターネットは回線速度が遅く、動画や音声をリアルタイムで再生することができなかったので、テキストやイラストだけで勉強するしかありませんでした。
後にyoutubeなどのオンライン動画サイトが有名になり音声付き動画がネットで普通に再生できるようになると、多くの人はネットで動画をさかんに観るようになりました。
それに伴って英会話学校や英語教材会社も動画学習コンテンツを充実させるようになり、現在のスタイルのオンライン英会話教材が普及していったというわけです。
スカイプが広げた双方向性
最近はLINEなどが有名ですが、パソコンの世界で「テレビ電話」の概念を普及させたのはスカイプの功績が大きかったと思います。
ネットで世界中の人と相手の顔を見ながら話が出来るというのは、今では当たり前ですが当時としては画期的なサービスでした。
「それなら、無理に生徒に英会話教室に来てもらわなくても、オンラインで生徒と講師が対面すれば同じ事じゃないか」という考えが生まれ、オンライン学習教材は「ネット英会話教室」としても機能するよう進化したのです。
スクールとオンライン教材の人口比
幼児から高齢者まで、なんらかの英会話スクールに通っている日本人は2012年時点で100万人を突破しているそうです。
オンライン英会話教材の普及率はまだそこまでではないようですが、最近の伸び率からして今後数年以内に英会話スクールの人口を超えると予測されています。
ちなみにオンライン英会話業界の大手のひとつ「レアジョブ」は登録者数が10万人を突破しています。
最近では大手のDMMも「DMM英会話」を開始して、リーズナブルな価格で英会話を学ぶ事ができるようになりました。
推測ですが、業界全体のトータルでは6~70万人程度だと思われます。
主流はタブレットに移行?
オンライン英会話教材はパソコンの他にスマートフォン・タブレットなどにも対応しているものが多いのですが、スマートフォンでは講師の顔が小さくて見えにくい・パソコンに比べて機能が限られているなどの問題があり、今のところまだパソコン学習型が主流です。
しかし現在7~10インチサイズのタブレットが爆発的に普及してきており、パソコン並みに高性能化も進んでいます。近い将来オンライン英会話教材の主流はタブレットに移行するかもしれません。
それに加え、年々日本の英語学習マインドは強まっています。
近い将来、おそらくオンライン英会話教材の利用者は数百万人~一千万人規模にまで膨れ上がってゆくのではないでしょうか。