アメリカを生で知ることができるニュース番組
アメリカのテレビのニュース番組は限られた時間内に多くの情報を盛り込むため、多くのキャスターはリズミカルでスピーディにニュースを読みます。しかし発音もイントネーションも正確ですから、ネイティブの英語のスピードに耳を慣らすためのトレーニングとしては最適です。
インターネットでCNNのニュース動画が見られるサイトやFNCのサイトなどを利用してみましょう。
アメリカと日本のニュース番組の違い
日本のニュース番組はアメリカのトレンドを取り入れながら日本人の国民性や情緒にフィットするようカスタマイズしているので、番組の構成や進行については日本人が見てもあまり違和感はないでしょう。
ただし日本のニュース番組と大きく違うのは、番組内における「アンカー」の役割です。
日本のニュース番組では、進行や司会をメインキャスターが担当しますが、アメリカのニュース番組では、日本のメインキャスターの役割を「アンカー」が果たします。
アメリカのニュース番組に欠かせない「アンカー」の役割
「アンカー」とはリレーのアンカーと同じ最終走者を意味し、「取材から編集まで多くのスタッフが作り上げた番組を最後に視聴者に届ける役割」とされています。アンカーは番組の総責任者でありチームリーダーなのです。
そこでアメリカのニュース・報道番組はこのアンカーにエリン・バーネットやビル・オライリー、ピーター・ジェニングス、エリン・バーネットといった 取材力・情報収集/分析能力・キャリアと経験・知識・話術・人間的魅力などに優れたキャラクターを起用します。アンカーの人気だけでなく実力が番組の人気や視聴率を一手に左右するからです。
全米視聴率No.1番組「The O’Reilly Factor」
The O’Reilly Factorはビル・オライリーがアンカーを務めるFNC(FOX News Channel)の報道番組で、ニュース部門では全米で最も高い視聴率を誇っています。
人気の秘密はビルの歯に衣着せぬ過激な発言、そしてゲストがどんな大物でも遠慮なく発言の矛盾点やあいまいな点を論理的に問い詰めてゆくところが爽快だと視聴者に受けています。
ビルはゲストが質問をはぐらかす(スピンする)ことを絶対許さないので、この番組には「ノースピン・ゾーン」という副題が付けられています。
このように、アメリカのニュース・報道番組ではアンカーの性別やキャラクター、タイプに違いはあれど、原則として徹底的に討論しながらニュースの本質的な問題点に迫ってゆくという点が日本と大きく違うところです。
ビル・オライリーの活躍ぶりは以下のサイトで見ることができます。日本のニュース番組とどのように違うか確かめてみてください。