
人事経験者の自己PRって?
- 自身の経歴を伝えたいのに伝わらない。
- 熱意を持って話しているのに、転職活動が進まないのはなぜ?
- どのような自己PRであれば、担当者は評価してくれるのだろう?
転職をする際の自己PRで、皆さんはポイントを押さえて伝えていますか?
経験者は過去の経験がすべて強みとなりますが、正しいポイントを押さえずに自己PRをしてしまう人もいます。
それではせっかくの強みも意味がないですよね。
この記事では、私の実体験と失敗から学んだ自己PRのノウハウをご紹介します。
転職活動をよりスムーズに行うために、また、自分が望む会社に転職するために、この記事を読んで自分の自己PRを振り返ってみましょう。
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この記事の目次
【人事経験者の転職】自己PRの3つのポイント

【人事経験者の転職】自己PRの3つのポイント
1. 実務経験を具体的な数字とエピソードでアピールする
とにかく具体的な数字を入れましょう!
なぜ数字が大切なのか?
それは「客観的に評価してもらい、即戦力判定をもらうため。」です。
例えば次の自己PRを例に考えてみましょう。
例①
「新卒採用を担当し、応募者の募集から内定後のフォローまで一貫して行なった。」
例②
「新卒採用を3年間担当した。300名の母集団形成を行い、
内定は50名に出していた。会社説明会は年間24回実施し、
ピーク時は月に3回開催した。内定辞退率の改善に力を入れており、
15%だった辞退率を8%まで低下させることに成功した。」
例①では抽象的で評価もできないし、即戦力になるかも全くわかりません。
一方例②であれば、新卒採用としての経験が具体的に分かりますし、
同規模の新卒採用を行なっている会社であれば
「即戦力になるかも?」と思ってもらえます。
まずは兎にも角にも数字です!
これまで経験してきた業務にまつわる数字は全て自己PRに盛り込みましょう。
一方で、ダメな自己PRの典型が「当たり前のことを書いちゃう」というものなんです。
例①のケースでは、「新卒採用を担当」という言葉の時点で、
応募者の募集から内定者のフォローまでするのは当然想像できますよね。
当たり前に想像できることを、自己PRしてもアピールにはなりません。
「当たり前に想像できることを書かない。」
ぜひここにも注目してみてください。
2. あなたはどんな人物なのか明確にわかるようにする
ポイントは「明確にわかるように」伝えることです。
誰にでも当てはまるようなことの羅列はNGですよ。
明確に伝えるために意識することは次の2つです。
- 伝えたいことを1つに絞る
- 実務経験の話を織り交ぜる
採用側は人事のプロですので、伝えたいことを1つ話せば、絶対に人物像が伝わります。
そして実務経験の話を織り交ぜることで、自分だけのオリジナルストーリーができます。
誰にでも当てはまることの羅列にはならず、
説得力のある中身の濃いアピールができるんです。
3. 他ならぬ御社に興味があります!が伝わるようにする
意識するポイントは2つです。
- どのような人材を求めているか考える
- 自分の強みを活かせるアピールをする
「御社に興味があります。」のアピールが一方通行にならないようにしましょう。
例えば企業が、中途採用のスキルが持っている人を欲しいと思っているところで、
「御社は新卒採用に力を入れていて・・・」と話しても意味がありませんよね。
「御社に興味があり、自分のこんな強みが活かせるんです!」
といったところまでアピールできれば◎です。
アピールに一貫性と説得力を持たせるために、
前述した「実務経験」と「人物像」とリンクさせるのも大切です。
ではこれまで記述したポイントを意識した自己PRの例文を紹介していきます。
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人事経験者の自己PR例文

人事経験者の自己PR例文
1. 採用業務の経験をアピールする実務経験者の例文
新卒採用と中途採用の経験が5年あります。
3名体制で採用活動をしており、年間の採用者数は80名ほどでした。
そのうち新卒採用は50名で、中途採用は30名です。
私が最も力を入れて取り組んだのは、採用スケジュールの確立です。
年々採用数が増えており、選考の日程や、説明会の開催、
内定後のフォローなど、タスクが乱立していました。
それらをまとめ、社内イントラ上で管理したことで、
効率的な採用活動が一貫して行えるようになりました。
御社の数百名規模の採用でも自身の持ち味を活かせると自負しています。
中途採用の経験が4年あります。
年間の採用者は50名ほどで、中途採用者専用のHPの作成と運用や、
月に1回の説明会の開催など、中途採用に関わる業務を行なっていました。
その中でも力を入れて取り組んだことは、
中途入社者の離職率の改善です。
10%だった離職率を3%へ引き下げることに成功しました。
中途入社を必要とする部署から事前のヒアリングを行なったり、
入職者と入社後に1対1で面談をするなど、ギャップが生じないよう工夫しました。
中途採用に力を入れている御社で、自身の強みを活かしていきたいです。
2. 研修業務の経験をアピールする実務経験者の例文
従業員数1,000名規模の企業で研修業務を3年間担当しました。
年間で20本の研修の企画と運営に携わり、
階層別研修、管理職研修、中途採用者研修を行なっていました。
特に力を入れて取り組んだことは5日間行われる150名の新入社員研修です。
運営責任者を任され、スケジュールの管理や社内調整、研修会社との打ち合わせ、
マニュアルの手配など、多くのタスクがありましたが、
作業を分担し周囲の協力を得ながらやり遂げることができました。
業界は異なりますが、従業員数や、新入社員数など、規模が似ている御社で、
入社後のギャップがなく業務に貢献できると考えています。
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