英語で人生が変わる

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フィリピンへの2度の出張が人生を変えた

ある40代のビジネスマンの話ですが、彼はまったくといって良いほど英語が話せないことをひどくコンプレックスに感じていました。英語の必要性は重々感じていたものの、自分には語学の才能がないと勉強をあきらめていたのです。

ある時突然フィリピンへの出張を命じられ、現地でバイオエタノールの原料になる砂糖を調達できるかどうか調査して来いといわれました。

フィリピンの公用語は英語です。幸い英語の堪能な部下も同行するので仕事はなんとかなりそうですが、いままで一度も海外に行った経験がなく非常に不安でした。

ところ変われば…

目的地はフィリピンの片田舎で、日本語を話せる人は全然いません。同僚以外の誰とも話が出来ず、仕事以外はホテルに引きこもって過ごしました。

ある日彼は激しい頭痛に襲われました。風邪を引いてしまったようです。とりあえず仕事は部下に任せ、ホテルの部屋で寝ていました。しかし寒気はするし頭痛はひどくなるし、このまま本格的に体調を崩しては困ります。

「風邪薬を手に入れなくては…」

彼は意を決してホテルの近くのドラッグストアに行きました。

店員に「アイムコールド、アンドヘディック」といいました。正しくは” I caught a cold.”などでしょうが、彼の様子を見た店員は「風邪薬が欲しいんだ」と察してくれました。

「いくつ欲しい?」ときかれて彼は首をかしげました。

(いくつって…。ひと箱に決まってるだろ?)と思い「ワン プリーズ」というと、店員は首を横に振ります。

(ひどいな。何箱売りつけるつもりなんだ?)と不審に思っていると、店員は薬を取り出して見せました。なんとその店では薬を箱ではなく錠剤単位で売っていたのです。「1回2錠だから、最低2錠買いなさい」ということのようです。

(ああ、これがカルチャーギャップというやつか!)

この経験で彼は目からウロコが落ちたといいます。国が変われば常識も変わる。そして、英語なんかできなくても意思の疎通などどうにかなる。そうわかった瞬間、英語に対するコンプレックスが吹っ飛んでしまったのだそうです。

英語は楽しい

次回の出張までに彼はトラベル英会話の基礎を勉強し終えていました。出張には文例集と辞書を持参し、身振り手振りや、時にはノートに絵を描いて意思を伝えました。

洋服店でアロハシャツを指さして「ベリーエクスペンシブ。ディスカウントOK?」などとおばちゃん相手に値切り交渉までやったのです。

「まだまだ英語はぜんぜんわからない。でも、ちょっとずつ話せるようになっていくのがすごく嬉しい」と彼は笑います。

いま彼はTOEICテストに向けて猛勉強の最中です。次のフィリピン出張の時には今までお世話になった人に英語でお礼を言いたいからだそうです。

彼は今後いくらでも英語が上達してゆくでしょう。「英語が喋れる楽しさ」を知ったのですから。

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